Japanese English

世界遺産日光

日光の社寺

TOPページ日本の世界遺産を訪ねよう! > 日光の社寺

日本の世界遺産I 日光の社寺



日光の社寺(1999年 文化遺産登録)
世界遺産に登録された「日光の社寺」の内容は、日光山内にある二荒山神社東照宮輪王寺の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」です。

二荒山神社

日光における山岳信仰の中心として古くから崇拝されてきた神社で、特に、中世には多数の社殿が造営されました。また、江戸時代になると、徳川幕府によって新たに本殿や社殿が造営され、このうち、本殿や神橋など23棟が重要文化財に指定されています。
神橋
安土桃山様式の優美な八棟造り(やつむねづくり)の「本殿」は、1619年に造営した当時のままの、ただ1つの建造物です。外部全面に飾り金具をほどこしていますが、東照宮と比べると落ち着いた装飾です。

「神橋(しんきょう)」は、大谷川に架かる木造橋で全長28m、幅7.4m、奈良時代の末に架けられ、江戸時代初期に現在の形となりました。両岸の岩盤に橋げたを埋め込むはね橋形式の橋としては我国唯一の古橋で、この橋を渡ると二社一寺の参道になります。

東照宮
徳川家康公の霊廟として元和3年(1617年)に創建されました。現在の主要な社殿は、寛永13年(1636年)、三代将軍徳川家光公により造営が行われたものです。この東照宮の建築により、日本の代表的な神社建築様式である「権現造」が完成したといってもいいでしょう。また、彫刻や彩色などの建築装飾についても、当時の最高水準の技術が用いられました。本殿・石の間・拝殿、陽明門など8棟が国宝に、34棟が重要文化財に指定されています。

「陽明門」は、江戸時代初期の彫刻・錺金具(かざりかなぐ)・彩色といった工芸・装飾技術のすべてが集約され、その出来栄えは一日中ながめていてもあきないので「日暮らし門」とも呼ばれます。とりわけ見事なのが、500を超える彫刻で、その内194体は霊獣(想像上の動物)です。
眠り猫
「眠り猫」は、東照宮で最も有名な彫刻です。東回廊の奥社参道入り口にあり、左甚五郎の作と伝えられています。眠り猫の真裏に雀の彫刻があります。猫が起きていれば雀は食われてしまいますが、東照宮では猫も居眠りして雀と共存共栄。戦乱が治まり、平和な時代がやってきたことを表しているという解釈もあります。

他に、神厩舎に飾られている「三猿」、本地堂天井の「鳴龍」なども有名です。

輪王寺
8世紀末に、日光を開山した勝道上人の創建による四本竜寺を起源とし、日光山の中心寺院として発展してきましたが、承応2年(1653年)に、三代将軍・徳川家光公の霊廟である大猷院が境内に造営されて以来、徳川幕府の尊崇を受けました。大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿が国宝に、その他の37棟が重要文化財に指定されています。
三仏堂
「輪王寺」という建物はなく、仏教に関係するお寺やお堂などの建物をまとめて、輪王寺といいます。その中心が大本堂で、三仏堂と呼ばれています。山岳信仰にもとづき、日光の三山を神体とみて、その本地仏である千手観音(男体山)、阿弥陀如来(女峰山)、馬頭観音(太郎山)の三仏をまつっています。現在、三仏堂で拝観できる本尊は江戸時代初期のもの。当時の優れた技法がうかがわれ、本邦屈指の木彫大座像仏といわれています。3体とも金色の寄木造りで、台座から光背の頂まで約8メートルあります。

遺跡(文化的景観)
文化的景観とは、自然現象と人間の活動とがお互いに影響しあって形成された環境ともいうべきもので、世界遺産を捉える視点として新たに設けられた概念です。 「日光の社寺」の場合は、遺跡として文化的景観が形成されていると認められたものです。

江戸時代における歴史的役割を果たした日光山内 「日光の社寺」は、江戸時代初期に徳川幕府の創立者、初代将軍徳川家康公の霊廟である東照宮の造営によって、現在の建造物群がかたちづくられました。その後は、代々の将軍の社参をはじめ、朝廷からの例幣使の派遣や、朝鮮通信使の参詣が行われるなど、江戸時代の政治体制を支えるための極めて重要な歴史的役割を果たしており、江戸時代の代表的な史跡のひとつとなっています。

また、東照宮と大猷院霊廟は、山の地形を利用して造営されており、石垣や階段によって境内を広く、または狭く見せたり、参道に曲折をつけて奥行きのゆとりや緊張を見せるといった工夫が施されています。さらに、大切な建造物になるにしたがってだんだん高いところに建てられたり、建造物も巧みに配置されたりして尊厳の風格を盛り上げています。これらの地割や石垣等の造営は、日本の城郭建築で築き上げられた最高の建築技術で造営され、水道や排水設備も当時の最新の技術によって整備されました。

さらに、日光山内の山林地域は、8世紀に始まる日光の山岳信仰の聖域とされ、老樹の森林を形成しており、現在も境内の杉が御神木とされています。これらの景観は、特定の山や森を神格化しようとした、古代以来の自然に対する信仰が発生して以来の日本人の伝統的な自然観と深く結びついていて、今日まで伝えられてきたものです。日光山内の山林地域は、日本独特の神道思想との関連において、自然と社殿が一体となった文化的景観を形成するうえで不可欠な資産となっています。

(参考文献:日光市及び日光観光協会ホームーページ)



東京からの行き方(一例)
東京駅→(新幹線)→宇都宮駅→(JR)→日光駅→(バス)→西参道バス停
所要時間:約2時間30分






東照宮 陽明門▲日光東照宮 陽明門


トップページ

日本の概要を知ろう!

日本の世界遺産を訪ねよう!
   - 法隆寺
   - 姫路城
   - 屋久島
   - 白神山地
   - 京都
   - 白川郷
   - 原爆ドーム
   - 厳島神社
   - 奈良
   - 日光
   - 琉球王国
   - 紀伊山地
   - 知床
   - 石見銀山
   - 小笠原諸島
   - 平泉
   - 富士山
   - 富岡製糸場
   - 産業革命遺産
   - ル・コルビュジエの建築作品
   - 宗像・沖ノ島

日本で宿泊しよう!

日本食を食べよう!

日本文化を知ろう@!(国宝や世界遺産)

日本文化を知ろうA!(身近な文化)

日本のスポーツを見よう!

日本の宗教を知ろう!


プロフィール

リンク集


info@ltij.net


英語でのガイドサービスについて
Copyright(C) 日本を旅しよう! All Rights Reserved